空間を切れるはさみ

私は慌てて猫が入っていた路地裏を見たけれどどこにも猫はいなかったその時どこからかチョキチョキというあのお兄さんのハサミの音が聞こえたどこから聞こえているんだろう私が不思議に思っていると突然足元に猫の頭がスッと現れたは私がそう驚くと猫は去ってしまった猫は先ほど見かけた時より幾分か毛並みが揃っていてその口に鰹節がついていた。
それからはもうチョキチョキという音は聞こえなかった私はお兄さんはまだこの街のどこかにいると思っているきっとお兄さんは私たちには見えない空間なんか起きてどこかに隠れているんだそして猫の美容院でも営んでいるのかもしれないそんなわけで私の町は穴ぼこだらけだのである。
そしてその後この近くで耳を澄ますとかすかにどこからかチョキチョキという音が聞こえるのである 。