所変われば!植毛の受け止められ方の違い

以前、海外のある国で働いていたことがあります。その時、「男性の植毛」に対する捉え方の違いを感じた経験があります。私の取引先に、個性的なヘスタイルの男性がいました。いつも自信にあふれ、人当たりも良く、みんなに好かれる人でした。彼は、中央部分に髪がなく、サイドの髪を長く伸ばした「サムライ」のような髪形をしていました。大変失礼なのですが、急いでミーティングにやってきた時は、髪が乱れ「落ち武者」のような風貌になるのです。なぜ、そのような髪形をしているのだろうと疑問に思っていました。
 しかし、1年ぶりに彼に会ったとき、すっかり髪形が変わっていたのです。髪はてっぺんまでふさふさで、全体的にちょうど良い長さに切りそろえられていました。さらに驚いたのが、周囲の反応です。「似合ってるね」「素敵だね」など、通常のヘスタイルを変えたときの反応でした。彼は、自毛植毛のためにサイドの髪を伸ばしていたのです。そのため「サムライ」ヘアだったようです。彼は、SNSに新しいヘアスタイルの写真をたくさんアップし、多くの人から素敵なコメントをもらっていました。
 私は、もしここが日本だったら周囲の反応はもう少し神妙な感じなのではないか。植毛をした人も、彼のように堂々と幸せそうにしていないのではないか、と思ってしまいました。日本とその国の事情に詳しい友人に聞いてみると、「彼は、自分の意志で植毛をやって満足しているんだから周囲もそれで満足なんだよ。個人の意志をしっかり尊重してあげているだけ」とのことでした。そして、「日本は身体に細工をする整形や入れ墨等を嫌がる文化がある。植毛も身体にメスを入れるからなんとなく避けられる傾向にあるのでは。一方、日本では、ブスやハゲなど人の身体的特徴をばかにする表現もよく耳にする。薄毛に悩んでいる人は、髪が少ないのを馬鹿にされるのに、植毛も堂々とやりにくそうだよね」とのことでした。
 確かに、彼が指摘したような環境はあると思いました。もちろん人の身体的特徴を揶揄したり馬鹿にするのは、やってはいけないことです。でも、もし悩みを抱えている人が、自身で納得した安全な方法で悩みを解決できる手段があるならば、それを選びやすい環境作りも大切だと思いました。植毛でイメチェンをした彼は、以前と変わらず同僚に愛され活躍しています。
トルコ植毛